『KINOSHITA GAIEN EAST STREET』の女性スタッフの中では、一番元気そうな齋藤由佳先生をお迎えしての講習会。
「shu uemura」メイクアップブランドのディレクターも兼任するという、勤務11年目のスタイリストさんです。
「テイストを学ぼう!」とテーマを掲げた内容は、今季、トレンドのファッションに合わせたヘアスタイルをありのままにオールチェンジするわけでなく、エスニック風、カントリー風に味付けするという様に合わせていくということです。
モデルさんを使って、サロンワークのようにカウンセリングを行ってカットしていきました。
2ヶ月ほど前にパーマをかけたというモデルさんは、長さはそのまま位で小顔になるようなカットを希望。
先生曰く、希望通りにするのは当たり前で、その希望プラスαをすると、お客様の心をさらにキャッチして、リピート率も上がってくるとのことです。
小顔にするには、顔の余白を無くすようなひし形を作るイメージでカットしていきます。
笑った時に、盛り上がる頬を隠すようにサイドの毛を持ってくるようにカットするのですが、KINOSHITAでは前髪からカットするのが支流。
プレシャンをしてから、濡れた前髪が顔に当たってお化粧などが落ちてしまわないような心掛け。
つむじから放射状にコーミング。
前髪の流れを考えて、0度で前髪をカット。
アウトラインをバックからブロッキングしてワンレングスカットしていきます。
バックサイドは奥行きを出すために、ブロッキングにも注意してカットする。
サイドは耳上に穴が開かないように、ガイドを間違わないようにカットする。(45度の引き出し。)
トップまで同じような引き出しでカット終えたら毛量調整。
独特なスライドカットで、カントリーテイストに仕上げていきます。
セニングを使うと毛の質感が変わってしまうので、スライドカットのみで質感調整をしました。
ドライをして、整髪剤はつやのあるスプレーで。
スライドカットの質感が出て、パーマのウェーブがよみがえりました。
モデルさんの希望でもあった小顔効果も、顔の余白を髪の毛でなくすことによって、十分引き出されていると思います。
女性心をよく理解したカウンセリングと、接客方法はとても勉強になりました。
くしくも、師匠の木下さんとの講習会が重なり、齋藤先生の講習会の人数が寂しかったのは申し訳がなかったです。
広報 高木利幸