6月の講習会は、理容のベーシックをとことん追求しよう!ということで企画しました。
そこでお招きしたのが、この先生です。
理容師として最高の技を持っておられるという榎本好太郎先生です。
ふだん浜松にいては、まず見られない理容の神様的存在の方です。
ハサミメーカーのシザース内山さんのご尽力により、やっとのことで浜松にお呼びすることが出来ました。
今回は会員以外にも高校生、理容学校の生徒さん、美容師さんなどが一目、達人の技を見ようと集まってくださったので、最近ではちょっと見られないような、ものすごい人数です。
最初はミディアムからカットしてくださいました。
プレカットからはじめます。
いかにも気楽に切っていきますが、これが達人の技なのですね。
カットの基本はシンプルに、難しく考えないこと、まっすぐ切ることだということです。
先生は櫛やハサミにもかなり気を使われており、ハサミを5種類、櫛を3種類使い分けているそうです。その使い分けの理由についても説明してくださいました。
カットするときの姿勢がすばらしいです。
どの場所に立ってカットするかが重要だそうです。
またハサミの動かし方、ぼかし、セニングの仕方など、基本を思い出させていただきました。
こちらは理容学校の先生と生徒さんたち。ちょうど国家試験の前で、ミディアムスタイルは勉強中ですので熱心にメモを取っていました。
毛流れやツヤ、刈上げ部分のぼかしが美しい仕上がりとなりました。
次はブロースです。
ブロースのコツは、どの部分にどのように平らの場所を作るかということだということです。
トップの平面部分を、バランスを見極めてカットしていきます。
角の作り方にも順序があり、その方法に従ってカットしていくときれいなコーナーが作れるそうです。
パウダーを使ったチェックの方法も教えてくださいました。
神様の直バサミです。
面とバランスの美しい出来上がりになりました。
榎本先生は最初、職人気質でとても怖そうだという印象がありましたが、実際の講習は物腰が柔らかく、とても丁寧に教えてくださいました。
今回、理容技術のすばらしさを改めて感じさせられ、また理容を志す若い人にもその魅力を伝えられたのではないかと思います。
榎本先生、すばらしい技を披露していただき、本当にありがとうございました。