7月の講習会はHSA浜松ではおなじみの樅山陽講師に浜松へお越し頂きました。
今回は梅雨時ということもあって縮毛矯正に重点を置いた講習を行っていただけるようです。
まずはモデルさんのカウンセリングです。全体的にゆるやかなクセが出ていてまとまりの悪い感じです。モデルさんの希望は次のとおりです。
・長さは5cmくらいカット
・手間をかけずラクにセットしたい
・まっすぐすぎるストレートは嫌
ということで、カットしてから毛先が内側に入る縮毛矯正をかけることになりました。
カウンセリング時には過去の施術履歴も詳しく確認していました。樅山先生のお店ではカウンセリングシートに記入していただいて、確認の不備がないように工夫しているそうです。
最初はカットからです。バックからレザーでグラデーションにカットしていきます。横スライスでカットしたときと、縦スライスでカットしたときの仕上がりの違いを教えてくださいました。
ストレートをかけた後、いかに毛先が自然に見えるようにカットするかがカギのようです。
次はサイドです。サイドの長さ設定をするときのポイントを教えていただきました。
前髪を設定します。クセのある前髪を落ち着かせるようなカットをしていきます。
天頂部のカットです。縦スライスで放射状にカットしていきます。先生の経験上、この方法が一番キレイにカットできるそうです。
毛量の調節をしていきます。ネープのクセに気をつけて、ただ均一に梳くだけではダメだということを教えていただきました。 また、仕上がり時にハネないようなセニングの入れ方やクセを見極めるための髪の濡れ具合を見せてくださいました。
カット終了し、ストレートに入っていきます。
まずはケラチン、コラーゲンを内部に浸透させていきます。
先生は、ケラチンやコラーゲンを効率よく浸透させるための何種類かの処理剤を紹介してくださいました。
後ろでは飯尾センパイが怖い顔でチェックしています。
一剤は毛先と根元で薬剤を変えます。
放置後、軟化チェックを丁寧に行います。会員の皆さんもチェックの仕方を教えていただき、自分で確認しました。
それにしてもすごい入念なチェックです。お客様の髪のダメージを少しでも減らそうという先生の強い気持ちが伝わってきました。
一剤を流した後、アイロン操作を行います。
根元と毛先で温度を変えて施術していきます。アイロン操作で毛先が内巻きになるようにします。
またアイロンをするのに適当な水分量と、クセやダメージによってアイロン操作を変えていかなければならないことを教えていただきました。
先生がアイロン操作中、横で会員の皆さんも練習します。実際にやってみると身につきますね。
2液の塗布です。塗布と同時にロットでワインディングします。これでさらに仕上りが内巻きっぽくなるそうです。この方法は今まで見たことがなく、ちょっとびっくりしました。
ブローして仕上げです。
セットで内巻きにしたのではなく、軽くブローしただけで自然に毛先が内側へ入っていきます。アイロン特有のピンピンした感じはまったくなく自然でとてもいい感じになりました。
またセットの時、より良いセット方法をさりげなくお伝えして、少しづつお客様の意識を代えていってもらうよう努力されているそうです。
次はメンズモデルの小杉さんです。メンズへのストレートのアプローチ方法を教えてくださいました。
小杉さんは濡らすとクリクリです。
いつもはオールバック気味にセットしています。
まずはカットしていきます。ストレートをかけるとクセがあるときと長さによるシルエットが変わるのでそれを頭に入れてカットしていく必要があるということを教えてくださいました。
今回はストレート液を使わず、アイロンで伸ばしてスタイリングをしました。
実際に縮毛矯正をかける時の塗布の方法や、アイロン操作のしかたを教えてくださいました。
なんか、とてもかっこよくなりましたね。
僕は小杉さんはいつもパーマをかけているんだと思ってましたが、くせ毛だったのですね。
縮毛矯正するとイメージも変わり、できるスタイルに幅が広がります。 是非この季節、お客様におすすめしたいメニューです。
今回は縮毛矯正という限られた講習時間で行うには大変なテーマでしたが、樅山先生が今までの練習やサロンワークでの経験から得た多くの貴重なテクニックを惜しげもなく披露してくださいました。
すばらしい講習でした。ありがとうございました。