4月の講習会は浜松支部では初めての石井康予先生です。
石井先生は、KINOSHITA GAIEN EAST STREET で学び、2004年のHSAグランドフェスティバルではグランドチャンピオンという輝かしい成績を残しています。また、HSA協会会長の石井武夫先生の娘さんでもあり、期待が膨らみます。
石井先生は絵が上手で、木下先生のお店では、キノシタ新聞や紹介カードなどの企画に力を入れていらっしゃったそうです。
またスタッフに「そうじリーダー」、「ファッションリーダー」などいろいろなリーダーを任命し、モチベーションを上げるという方法を紹介していただきました。
まず最初は浜松支部屈指の難易度のモデル、鷲山さんのカット、パーマの実技を行っていただきました。
まずはカウンセリングから...
鷲山さんは丸顔なのでトップを立ち上げてカバーするそうです。また、ナチュラルなパーマをかけてスタイリングしやすくします。イメージはこんな感じです。
バックのアンダーセクションからカットし、セニングをしていきます。鷲山さんはネープが逆毛なので、そういう場合の処理の仕方も教えていただきました。
メンズはカットでフォルムを作っていかなければならないため、姿勢は重要だそうです。実際、カットの姿勢がとても美しく、見とれてしまいました。
バックのミドルセクションをカット&セニングをしていきます。チョップカットの切り口をグラにするかレイヤーにするかで毛のおさまりをコントロールしていきます。
次にバックのトップを切ります。つむじがハネている時のカットの仕方を教えてくださいました。
サイドは前が長くなるようにカットしていきます。また、耳上の毛を短くしてしまうことによりおさまりをよくします。トップは立たせるため短めにカットしていきます。
ドライして、セニング、スライドカットを施していきます。ドライのときはパーマをかけるイメージで形を作っていくとよいそうです。
パーマに入っていきます。バックは硬いペーパーをロングロットで形を作る珍しいパーマ(ロッドレスパーマ?)を披露してくださいました。
その他の部分はピンパーマで動きを出すところ、抑えるところに気をつけて巻いていきます。
薬液処理後、ワックスをつけスタイリングしていきます。すばらしく動きのあるスタイルになり、鷲山さんが見違えるようなイイ男に変身しました。
次はウイッグによるレディススタイルのカットとカラーです。写真のように、トップはふんわり、サイドはフォワード方向に流すスタイルです。
バックのミドルセクションをU字型にパーティングし、アンダーセクションからカットしていきます。続けてバックのミドルセクション、トップセクションをカットしていきます。
サイドのアウトラインをカットします。一番前の髪をあごの辺りに設定してカットし、その後レイヤーを入れていきます。 最後に前髪を切ってブローします。
全体にセニングとスライドカットを施していきます。
カラーは10レベル程度のベースに、12レベルのライトナーでハイライト、6レベルのバイオレットでローライトを入れていきます。ネープ、サイド、フロントの順にハイライト、ローライトを塗布していきます。
最後にブローしてアイロンで仕上げをします。
今回、やはり一番印象が強かったのが先生の姿勢のよさです。姿勢がよいとカットも正確になりますね。
サロンワークではついつい姿勢が適当になってしまいますが、今回の講習で、あらためてその大切さを教えていただきました。
また、浜松では初めてお招きしたのにもかかわらず、すばらしい講習を見せていただきました。石井先生、本当にありがとうございました。